激変する気候や自然環境の中で、いま屋根に急務なものとは。

【過酷な環境下にある屋根をガード。環境変化と防水工事の重要性】

屋根は四季の変化の中で激しい気候変動にさらされ、住まいの中でももっとも過酷な環境下におかれている構造体です。

太陽の熱はもちろん、紫外線・オゾン、酸・アルカリなどの科学的な物質によって、私たちの暮らしの場は脅かされつづけています。

隣国から飛来する黄砂、異常気象によるゲリラ豪雨、例年にない寒さ・暑さ~。

要因はさまざまでも放置したままでは建物の劣化を早め、耐用年数を縮め、住宅本来の機能を十分に発揮できないまま朽ちてしまいます。

とくに雨漏りや漏水は住宅の躯体に計り知れないほどの負荷を与えてしまいます。

防水工事の工法やそれにかかる費用・価格はさまざまでも、屋根の場合は何はともあれ防水下地を完璧な状態にしておくことが大事です。

私たちは美観の善し悪しだけで屋根のあり方を評価しがちですが、そうしたことは建物の劣化とは直接的に関係なく、目に見えない塗膜の奥ではじまっている劣化現象のほうが恐ろしいのです。

屋根の防水工事の重要性は住宅ばかりではありません。

ビル、マンション・アパートなどの集合住宅、地域のコミュニティでもある集会所や福祉・介護施設、金融・医療機関、橋や道路、水道管やガス管などの公共インフラ、ありとあらゆるものが防水工事の対象になります。

表面上の美観はもちろんですが、防水工事の本領は目には見えないところで侵食しつづける危険を事前に食い止めることにあります。

【社会インフラを守り、安心できる暮らしの場をつくる防水工事(一例)】

以下は工法や防水材の一例に過ぎませんが、「ウレタンゴム系塗膜防水」は、液体状のウレタン樹脂を塗布したもので、塗布によって適度に硬化した弾力のあるゴム状の素地が一体性のある防水膜を形成するものです。

特徴は柔軟性に富んでいることで、液体状の材料を使用して現場施工を行うため、どんなに複雑な形状をしたところにでも、も継ぎ目のない完全な防水膜をつくりだせることです。

複雑で入り組んだ屋根の形状でも外壁の隅々でも、対象物を選ばないのが最大の強みです。

「アスファルト防水」と呼ばれるものは、合成繊維不織布にアスファルトを浸透させたもので、この浸透膜がコーティングシートの役割も果たします。

シート状のルーフィングという防水材を貼り、さらに何層かに重ねて形成する工法です。

ルーフィング類は最低でも2~4枚層になるように重ねます。

多層構造にすることで水密性にすぐれた防水膜が形成されます。

防水層の施工方法には、「熱工法」、「トーチ工法」、さらに「常温工法」、「冷工法」といったものがあります。

この他にも、急速に需要を伸ばしているものに「FRP防水工法」というものがあります。

繊維強化プラスチックスを原材料の1つに使った防水工事の方法ですが、他の防水材とは比較にならないほど圧倒的な高硬度性を示すため、高層ビル・超高層ビル、公民館、消防・警察署など、人が多く集積する施設や重要な公共インフラには多く使われています。

耐衝撃性・耐摩耗性にもすぐれた機能を発揮します。

住宅の洗濯物干し場や家庭菜園、屋上緑化にも効果的です。

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